CUBESETCOUNT関数 – CUBESET関数で定義されたセットの要素数を取得する関数
1. 使い方と活用例
CUBESETCOUNT関数は、CUBESET関数で定義されたセット(複数のメンバーの集まり)に含まれるメンバーの数を返す関数です。
Power PivotやOLAPキューブと連携しているExcelシートにおいて、動的に定義されたセットの大きさを把握したい場合に使われます。
2. 基本の書式
=CUBESETCOUNT(セット)
3. 引数の説明
- セット – CUBESET関数によって定義されたセットを参照するセル。CUBESET関数の結果が格納されているセルを指定する必要がある。
4. 使用シーン
- CUBESET関数で動的に定義されたメンバー数を知りたいとき
- 条件に応じて変化するグループのサイズを表示したいとき
- ダッシュボードやレポートにて、フィルタ条件にマッチする項目数をカウントしたいとき
5. 応用のポイント
CUBESETCOUNT関数は、CUBESET関数と必ず組み合わせて使います。
CUBESET関数が返すセットの内容は、通常セル内には見えませんが、CUBESETCOUNTを用いることでそのサイズ(要素数)を把握できます。
メンバーの数に応じて表示や処理を切り替えるような動的レポート作成に役立ちます。
6. 具体例とその解説
=CUBESETCOUNT(A1)
この式は、セルA1に定義されたCUBESET関数のセット内に含まれるメンバーの数を返します。
たとえば、A1に=CUBESET("ThisWorkbookDataModel", "[商品].[カテゴリ].Children")
という式が入っていれば、「商品カテゴリ」の下位メンバー(たとえば「飲料」「食品」「雑貨」など)の数が返されます。
7. 関連関数の紹介
- CUBESET関数 – 多次元キューブ内のメンバーセットを定義する関数
- CUBEVALUE関数 – 指定された条件に基づいて集計値を取得する関数
- CUBEMEMBER関数 – キューブ内の特定のメンバーを取得する関数
- CUBEMEMBERPROPERTY関数 – メンバーに関連する属性情報を取得する関数
8. まとめ
CUBESETCOUNT関数は、CUBESETで定義されたメンバーセットのサイズ(要素数)を把握するためのシンプルかつ便利な関数です。
Power PivotやOLAPを活用した動的レポートにおいて、メンバーの数に応じた処理制御や表示切り替えに活用されます。
9. 対応バージョン
CUBESETCOUNT関数は、Excel 2007以降で使用可能です。
使用するには、Power PivotデータモデルまたはOLAPキューブとの接続が必要です。