COS関数 – 余弦関数(cos)の値を返す関数
1. 使い方と活用例
COS関数は、指定した角度(ラジアン)に対する余弦関数(cos:コサイン)の値を返す関数です。
三角関数のひとつで、波の振幅や回転運動、周期関数などの数学的・物理的現象の解析に用いられます。
2. 基本の書式
=COS(数値)
3. 引数の説明
- 数値 – 角度をラジアン単位で指定します(度を使う場合は
RADIANS
関数で変換)。
4. 使用シーン
- 回転運動や波形グラフの作成に
- 物理現象(振動、電流、力のベクトル成分)の計算に
- 三角比や単位円の計算に
5. 応用のポイント
COS関数は、以下の特徴を持ちます:
- cos(0) = 1
- 周期は 2π(= 約6.283)
- 偶関数(cos(−x) = cos(x))で左右対称
度単位を使用する場合は、=COS(RADIANS(60))
のように変換を加えてください。
6. 具体例とその解説
=COS(PI())
πラジアン(180度)の余弦値を返します。結果は −1。
=COS(RADIANS(60))
60度をラジアンに変換して計算します。結果は 0.5。
=COS(0)
0ラジアンの余弦値。結果は 1。
7. 関連関数の紹介
- SIN関数 – 正弦関数(sin)の値を返す関数
- TAN関数 – 正接関数(tan)の値を返す関数
- COT関数 – 余接関数(cot)の値を返す関数
- RADIANS関数 – 度をラジアンに変換する関数
- ACOS関数 – 余弦の逆関数(アークコサイン)を返す関数
8. まとめ
COS関数は、三角関数の基本である余弦値を計算するための関数です。
周期的な動きや角度に関連した数値の計算に広く使用され、数学・物理・工学などの分野で活躍します。
9. 対応バージョン
COS関数は、Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365、Excel for Mac、Web版Excelでも利用できます。