BITXOR関数 – 2つの数値のビットごとの排他的論理和（XOR）を返す関数
1. 使い方と活用例
BITXOR関数は、2つの非負整数に対してビット単位の排他的論理和（XOR）を実行し、その結果を10進数で返す関数です。
XOR演算とは、2つのビットが異なるときに1、それ以外は0となる論理演算です。
ビット操作が必要な場面や、暗号処理、制御信号の処理などに使用されます。
2. 基本の書式
=BITXOR(数値1, 数値2)3. 引数の説明
- 数値1 – 最初の非負整数（0以上の10進数）を指定します。
- 数値2 – 2番目の非負整数（0以上の10進数）を指定します。
4. 使用シーン
- ビットレベルでのデータ処理やフラグ操作を行いたいとき
- 暗号アルゴリズムなどでXOR演算を使いたいとき
- プログラミング的な論理演算をExcelで表現したいとき
5. 応用のポイント
BITXOR関数は、各ビットに対して排他的論理和（XOR）を適用します。
例えば、1 XOR 0 = 1、1 XOR 1 = 0、0 XOR 0 = 0 のように、異なるビット位置で1が返されます。
数値は内部的に2進数に変換されて演算され、結果は10進数で返されます。
6. 具体例とその解説
=BITXOR(5, 3)
5 = 0101、3 = 0011（2進数）
XOR結果：0110（2進数）→ 6（10進数）
=BITXOR(10, 12)
10 = 1010、12 = 1100
XOR結果：0110 → 6
7. 関連関数の紹介
- BITAND関数 – ビット単位のAND演算（共に1のとき1）を返す関数
- BITOR関数 – ビット単位のOR演算（どちらかが1のとき1）を返す関数
- BITLSHIFT関数 – ビットを左にシフトする関数
- BITRSHIFT関数 – ビットを右にシフトする関数
8. まとめ
BITXOR関数は、非負整数同士の排他的論理和（XOR）をビット単位で計算する関数で、
フラグ処理やビットマスク演算など、論理演算をExcelで扱いたい場面に有効です。
BITANDやBITORなどのビット演算系関数と組み合わせて使用すると、より柔軟な処理が可能です。
9. 対応バージョン
BITXOR関数は、Excel 2013以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365、Excel for Mac、Web版Excelでも対応しています。