BIN2HEX関数 – 2進数を16進数に変換する関数
1. 使い方と活用例
BIN2HEX関数は、2進数（バイナリ）として表現された文字列を16進数（HEX）に変換する関数です。
主に、コンピュータ内部の数値変換、メモリアドレスの表現、デジタル回路設計などで活用されます。
2. 基本の書式
=BIN2HEX(2進数, [桁数])3. 引数の説明
- 2進数 – 変換する2進数の文字列（最大10ビット）。符号付き2の補数表現を使用します。
- 桁数（省略可）– 返される16進数の最小桁数。必要に応じて先頭にゼロが追加されます（最大10文字）。
4. 使用シーン
- 2進数のデータをコンパクトに16進数で表現したいとき
- デジタル回路やメモリ管理などで16進数表記が必要なとき
- コンピュータシステムのビット変換処理や表示整形に
5. 応用のポイント
BIN2HEX関数は、符号付き2進数（10ビットまで）を対象とし、正数・負数の両方に対応します。
最上位ビットが1の場合は負の数とみなされ、2の補数として処理されます。
桁数を指定すると、結果が短い場合でも先頭にゼロが付加されて指定の長さになります。
6. 具体例とその解説
=BIN2HEX("1111")2進数「1111」は10進数で15、16進数では “F”。
=BIN2HEX("1111111000")2の補数として解釈される「1111111000」は −8 に相当。16進数では “FFFFFFF8”。
=BIN2HEX("1010", 4)2進数「1010」は16進数「A」。桁数4を指定しているため、結果は “000A”。
7. 関連関数の紹介
- HEX2BIN関数 – 16進数を2進数に変換する関数
- BIN2DEC関数 – 2進数を10進数に変換する関数
- BIN2OCT関数 – 2進数を8進数に変換する関数
- DEC2HEX関数 – 10進数を16進数に変換する関数
8. まとめ
BIN2HEX関数は、2進数を16進数に効率的に変換するための便利な関数です。
プログラミング、組込みシステム、ネットワーク、回路設計など、ビット・バイトレベルでの処理が求められる分野で多用されます。
符号や桁数の扱いに注意しながら使うことで、正確な変換が可能になります。
9. 対応バージョン
BIN2HEX関数は、Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365、Excel for Mac、Web版Excelでも対応しています。