AVERAGE関数 – 指定した数値の平均(算術平均)を求める関数
1. 使い方と活用例
AVERAGE関数は、指定したセル範囲や数値の算術平均(合計 ÷ 件数)を求める関数です。
日常の集計から統計分析まで、最も基本的な集計関数のひとつとして幅広く使われます。
2. 基本の書式
=AVERAGE(数値1, [数値2], …)
3. 引数の説明
- 数値1 – 平均を求めたい最初の数値、またはセル範囲。
- 数値2以降(省略可)– 平均対象を追加指定できます(最大255個)。
4. 使用シーン
- 売上、点数、評価値などの平均を求めたいとき
- 複数項目の傾向をひとつの代表値で把握したいとき
- 集計結果をもとにグラフを作成したいとき
5. 応用のポイント
AVERAGE関数は、数値のみを対象として平均を計算します。
文字列や空白セルは除外されますが、論理値(TRUE=1、FALSE=0)は含まれません。
平均に論理値や文字列も含めたい場合は、AVERAGEA関数を使用してください。
6. 具体例とその解説
=AVERAGE(10, 20, 30)
3つの数値の平均を求めます。
(10 + 20 + 30) ÷ 3 = 20
=AVERAGE(A1:A5)
A1〜A5に入力された数値の平均を求めます。空白セルや文字列は自動的に除外されます。
=AVERAGE(A1:A10, 100)
A1〜A10の数値に加え、100も含めた平均を計算します。
7. 関連関数の紹介
- AVERAGEA関数 – 数値以外(論理値・文字列)も含めて平均を計算する関数
- MEDIAN関数 – 中央値を返す関数
- MODE.SNGL関数 – 最頻値(最も多く現れる値)を返す関数
- STDEV.S関数 – 標本の標準偏差を求める関数
8. まとめ
AVERAGE関数は、最もよく使われる基本の統計関数であり、定量的な傾向をつかむための重要な指標となります。
シンプルでありながら多くの関数と組み合わせて活用できる汎用性の高い関数です。
9. 対応バージョン
AVERAGE関数は、Excel 2003以降すべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365、Excel for Mac、Web版Excelでも対応しています。