ARABIC関数 – ローマ数字をアラビア数字に変換する関数
1. 使い方と活用例
ARABIC関数は、ローマ数字(例:”XIV” や “MCMXCIV”)を対応するアラビア数字(整数)に変換して返す関数です。
手作業でローマ数字を変換する必要がなくなり、文書管理や歴史的なデータ処理などに便利です。
2. 基本の書式
=ARABIC(テキスト)
3. 引数の説明
- テキスト – ローマ数字として解釈される文字列を指定します(例:”XII”、”IV”、”MMXXIV” など)。
4. 使用シーン
- ローマ数字の章番号を数値として処理したいとき(例:”Chapter XII” → 12)
- 歴史年表や古文書の番号を計算・ソートしたいとき
- ユーザー入力されたローマ数字をプログラム的に検証・変換したいとき
5. 応用のポイント
ARABIC関数は、最大値3999(”MMMCMXCIX”)までのローマ数字を正しく変換できます。
入力が無効なローマ数字だった場合は、#VALUE! エラーを返します。
Excelでは、大文字小文字の区別はなく、"xv"
や "XV"
はどちらも 15 として扱われます。
6. 具体例とその解説
=ARABIC("XIV")
“XIV” はローマ数字で 14 を意味します。結果は 14。
=ARABIC("MMXXIV")
“MMXXIV” は 2024 を意味します。結果は 2024。
=ARABIC(A1)
セル A1 に “IX”(=9) が入力されている場合、結果は 9。
7. 関連関数の紹介
8. まとめ
ARABIC関数は、ローマ数字をアラビア数字(通常の数値)に変換できるシンプルかつ便利な関数です。
文書や表記の整合性を取りながら、ロジック処理や集計にも対応できる実用的な機能です。
9. 対応バージョン
ARABIC関数は、Excel 2013以降のバージョンで使用可能です。
Microsoft 365、Excel for Mac、Web版Excelでも対応しています。
Excel 2010以前では使用できません。